冷え性はどのような状態?

冷えは身体の異常

東洋医学では、よい状態とは、「身体が動いていること」です。

例えば、緊張してため息をつきますよね。これは、深い呼吸をして、緊張をゆるめようとする行為です。東洋医学では、このような自然な身体の働きができている状態を健康と言うのです。

冷えるとだるくなるのは、身体が健康になるため休養しようとするためです。

東洋医学の「治未病(ちみびょう)」という考え方は病気はなる前に治すということです。冷えとは身体に異常があることの警告で、この警告を生かしてしっかり養生すれば、病気にならずに済むのです。

女性の冷え性

女性が冷え性を起こしやすいのは、ストレスに弱く自律神経がおかしくなるためです。

実は、このことは、女性にとってはありがたいことです。

冷えると、頭痛、腰痛、膝痛、肩痛などいろいろな痛みが起こります。これらの痛みは、後に身体(五臓六腑)の病気へとつながります。実は、冷えは、身体にいろいろな痛みを起こすことで、このままだと病気に進行してしまうよと教えてくれているのです。

ですから、痛みが起きた時、きちんと対応すれば、病気にならずに健康的に長生きができるのです。

消化器官の働きが弱く冷えるタイプ

脾胃(ひい)は食物からエネルギーを作り出す臓器です。これが弱いと手足だけでなく、身体全体が冷えます。そして、このタイプは、冷えると食欲がなくなったり、下痢をしてしまいます。

水毒のために冷えるタイプ

肌がしっとりで水が余っているタイプです。体表面に水分が余っているので汗をよくかき、汗をかくほどぐったりとしますし、水をあまり飲まなくても、少し動くと汗が出ます。

気の巡りが悪いため冷えるタイプ

運動不足の人に多いタイプです。呼吸器が弱く、色白で、痩せていますが胃腸は弱くありません。運動をして、身体が温かくなるものを食べるとよいです。

血液不足のために冷えるタイプ

やせ型で低血圧の女性の冷え症のタイプです。手足や腰が冷え、月経前や月経時に下痢をする人が多く、立ちくらみなどもあります。

血液の流れが悪いため冷えるタイプ

「淤血(おけつ)」(血行が悪くて一定の場所に血液が停滞する)のタイプです。冷えのぼせとなることが多いです。

手足の冷え

夏でも手足に冷えがあるなら重症の冷え症です。冷えの他に、しぶれたり、いたくなったり、うずいたりすることもあります。「淤血」体質であるかもしれません。なるべく早く、冷えを改善することが必要です。

手足にほてりがあるなら、かなり冷えている状態です。冷え改善のために、寝る前に足湯をするといいです。

冬にしもやけができるなら、電気毛布やアンカは便利ですが、こういう対処療法だとますます体温調節機能が狂っていきます。

腰、肩、背中の冷え

手足ほどでないが、腰や臀部(でんぶ)、肩や背中などの冷えに悩む人はたくさんいます。

・真夏でも腰だけは冷たいものが、くっついている。

・腰周りが常に冷たくてお腹が痛くなる。便秘がちでしかも下痢をする。

・腰から背中にかけて、スースーしだるい。

・首に少しでも風があたるとぞくぞくし、頭も痛い。

・少し涼しいと首の後ろが冷たくて不快感がある。

ほてり

腎臓が冷えや不摂生や老化により、弱ってくると人体は、ほてってきます。これが高齢の女性に多いほてりです。

ほてりは冷えの進みで起こります。ほてりの他にも、のぼせ、動機、めまい、息切れ、口の渇き、耳鳴りなどの症状が現れることがあります。

更年期は人生の中で何度かありますが、高齢の女性がほてるのは、最後の更年期症状です。

病院に行く必要がある冷え

どんな冷えも、軽く見ることはできませんあ、特に医師の診断を受けるべき冷えは、これらです。

・全身の冷えと動機、息切れ、顔のむくみ、顔の肌のかさつき

貧血症、甲状腺機能低下症

・手足の冷えと手足の指のしびれ、鈍感覚がある。痛みがあり、その部位が変色(白、赤、紫など)し動かせない

レイノー病、動脈血栓症、動脈塞栓症、バージャー病

・全身の流動的な冷え、特に足、腰の冷え。また、食欲がなく無気力

アジソン病、自律神経失調症、うつ病