睡眠不足による冷え

体内時計は25時間

忙しくて睡眠時間が少ない人は抵抗力が落ちているので冷えになりやすくなっています。もし、睡眠時間が2?3時間のようなナポレオンタイプなら、夜10時から12時ぐらいの間に眠り、質の良い睡眠をとるといいでしょう。

睡眠時間は少なすぎてもよくないし、多過ぎてもよくありません。適切な睡眠時間があります。

人間は生態リズムに従い、体温が下がると眠くなり、上がると目が覚めます。これは、人が体内時計を持っているためです。

この体内時計は、25時間周期です。1日は24時間ですから、整体リズムと実時間には差があります。

もし、人が自由に生きたら、ほとんどの人は25時間周期の生活になります。

つまり、普段は、体内時計の25時間のうち1時間捨てて、生きているということです。

もし、1時間ずれて生活したら、生活リズムが狂います。

現実は、規則を守って生活しているので、24時間の枠にきちんとおさまっています。

動物は人と異なり、生態リズムで生きているので不眠がありません。不眠は人間だけにあります。

不眠の人は結構いて、女性の方が男性より多いそうです。

真面目で帳面な人は気持ちを切り替えることがうまくないので、考え過ぎて悩みます。そのため、不眠になりやすいのです。

人生がうまくいかず、イライラするとセロトニンという脳内伝達物質が減ります。すると、痛みに敏感となり、腰痛、肩こりなども余計に痛くなりさらに眠れなくなるという悪循環なります。

腎臓と肝臓の時間

和漢三才図会 という古典によると午後11時?午前1時までが腎臓の時間で、この間に、腎臓は疲れを回復します。

また、午前5時?7時の間は肝臓の時間です。

肝臓はストレスを受けやすい臓器です。肝臓がおかしくなると、つっぱった感じになります。脇腹や胃や下腹部が突っ張ったり、痛みます。月経の時に胸が張るのも肝臓からきます。

肝臓が疲れると気持ちも突っ張るので、眠れなくなります。ひどく疲れているのに眠れないなら肝臓が疲れているのです。

肝虚証(かんきょしょう)

目が切れ長、筋肉質、几帳面で潔癖性の完璧主義のようなタイプを肝虚証と言います。

肝虚証の人は血虚でたいてい貧血気味で、エネルギー量が少ないほうです。他人のやっていることが気にいらなくて、体力以上の仕事を抱え、仕事に追われてイライラしがちです。

しかし、肝虚証の人は、かえってその方が好きで体調がよいのです。

肝虚証の人は、不眠になることが多く、夢の中でも頭を使います。さらにひどくなるとノイローゼになります。

もし、不眠になったら、その次の日はよく眠るようにします。休んで、肝を大事にしましょう。

長く不眠が続くなら、時差ぼけを治すのと同じ様に寝る時間と起きる時間を一定にします。

肝臓には、冷房と冷えたビールは禁物

冷房が効いている部屋で、ビールをぐいぐい飲むと冷えとアルコールで2倍、肝臓が悪くなります。最も冷えに弱い腎臓が悪くなると必ず肝臓も悪くなるのです。

東洋医学では、腎は親で、肝は子です。親子なので、親がこけると子もこけるし、逆に子がこけると親もこけるのです。

夜眠れず、朝早く目が覚めるという最悪のパターンなら、肝臓も腎臓も弱っています。

肝臓が高ぶってエネルギッシュになると異常に食欲が出たりします。すると膵臓(すいぞう)が弱くなります。肝が盛り上がると必ず膵臓が盛り上がるのです。

この関係を相克関係(そうこくかんけい)と言います。

膵臓が悪くなると身体がだるくなって、昼間に眠くなります。すると夜が眠れなくなります。これは、肝臓と膵臓の両方が悪いために起こる不眠です。

だから肝が高ぶる人は膵臓も同時に治療する必要があります。

血虚の人はコーヒー好き

血虚体質の人はコーヒー好きな人が多く、血液不足によるパワー不足を補おうとします。

不眠を治したいなら、コーヒーはやめましょう。

不眠になりやすい人は闘うか逃げるかとういような時に働く交感神経が興奮しがちです。このような人がコーヒーを飲むとさらに交感神経が興奮し眠れなくなります。

カフェインは、習慣性のある薬物で一時的に人を元気にすますが、麻薬と同じで、長期間飲み続けるとうつ状態を起こします。

たとえ毎日一杯であろうと、続けていると依存するようになり、眠れなくなります。

また、不眠の他に偏頭痛、頻尿、下痢、胃腸障害、月経前緊張症、不安、イライラなどの症状がある人はコーヒーに依存しているかもしれません。

不眠対策のポイント

1、首のコリをとる

2、足を温める

3、ねぎや玉ねぎを摂り、それらの鎮静効果で眠る

4、夕食は寝る前の3時間前に終える

5、寝る時間を一定にする

6、足湯などでリラックスする

7、指圧マッサージをする

8、イメージトレーニングで気分を変える

冬は冷えの大敵

人間は恒温動物です。そのため、重要な臓器は常に37度ぐらいで安定しています。このために、寒い時には手足の血管が収縮して血液の流れを少なくし、臓器の温度を一定に保ちます。

この機能があるため、冬の寒い日には、手足の温度は臓器の温度に比べて7?8度も低くなることもあります。