下痢と便秘

下痢より便秘の方が悪い

たびたび下痢をする人は虚証タイプです。元から胃が弱くて冷えもあるためです。また、たびたび便秘する人は実証タイプです。実は、下痢より便秘の方が悪いです。下痢と便秘を交互に繰り返す人はストレス解消ができていません。

虚証タイプは冷えると下痢になり、実証タイプは冷えると便秘になります。便秘は下痢よりもどちらも悪い状態です。

便秘があると血圧が上がり、自己治癒力が働かないので抗生物質が効かなくなります。

常習性便秘は女性に多い

トイレをずっと我慢していると便の水分が再吸収され硬くなり、出にくくなります。これが続くと女性に多い常習性の便秘となります。

女性は身体の構造上、便秘になりやすいです。便が出ていくS状結腸から直腸あたりに子宮や卵巣があり、直腸が圧迫されるのです。

便秘になると、体内の便が発酵、腐敗して、有毒ガスや毒素を発生します。これら有害成分は血液中に吸収され全身をめぐり、頭痛、吐き気、胸やけ、めまいなどを引き起こします。

便秘かどうかの判断

排便は、回数と量が問題です。毎日あっても少しならダメです。1日1回以上、排便がないなら便秘です。

冷えるとのぼせるタイプは、のぼせの熱で水分が吸収され乾燥するため、便秘になりやすいです(熱性便秘)。

腸が冷えて働きが悪くなり便秘する人は2〜3日便通がなくても平気ですが放置すると毒素が身体にまわります。

体内の老廃物は肺からは呼気として、皮膚からは汗や気体として、大腸からは大便として、腎臓からは尿として、体外に排出されます。この4つの排泄作用と肝臓の解毒作用があるので人体は毒から守られているのです。

そして、とりわけ排尿と排便は女性に大切な若さと美貌に関係します。

ニキビとアトピー

便秘の毒素は肌の状態にもっともよく現れます。ニキビやアトピー性皮膚炎などがその現れです。

これらの現れは、肌から毒素を出すことで、大きな病気などから身体を守ろうとしているのです。

下剤は身体を冷やす

冷えで腸の働きが悪くなり、便秘している人が身体を冷やす便秘薬(センナ、大黄など)を使うと余計、体質が悪くなります。また、朝のコップ一杯の水や牛乳、果物、生野菜などの陰性の食べ物や飲み物は、便秘によくありません。

日頃から、便通のよくなる食べ物を選んで食べ、冷えを防ぎ、便秘が起こらない身体を作るようにしましょう。

下痢で身体の中を掃除

下痢の時、身体に害のあるものを食べたり、冷えたりすると、腸内細菌が異常に発酵し毒素を作ります。下痢とは体内の水分をめいっぱい使い、腸の蠕動(せんどう)を起こしてこの毒をすぐ外に排出しようとする働きです。

すなわち、下痢は身体の中の掃除で、自己治癒力と言えます。

普通の排便、排尿、発汗、呼吸で間に合わない時に邪気を嘔吐や下痢で出すのです。だから薬を飲まず、絶食しながら水分(白湯など)を補給して、早めに寝るのがいいのです。

でも、高熱や激しい腹痛や嘔吐、また血便がある下痢は細菌性なので危険です。この場合はすぐに医師の受診を受けましょう。

女性で、月経になると下痢をしたり、セックスの翌日や足が冷えると下痢をする人は腎虚の下痢です。この下痢は腹痛が少なく、その回数も少ないですが慢性化しやいのが特長です。冷えを防止してゆっくり休みましょう。