食べ方と冷え症

しっかり噛んで食べる

自律神経が管理する満腹中枢が働くまでには、食べ始めてから20分ほどかかります。そのため、早食いをするといつの間にか食べ過ぎてしまいがちです。

それを防止すすためには、。何よりも噛む回数が大事です。よく噛むことで唾液がたくさん分泌されます。

これは、簡単で誰にでもでき、非常に効果があります。どんなに食べ物に注意しても噛む回数が少ないと、あまり意味がありません。

逆に言えば、食べ物の内容があまりよくないとしても、噛む回数が増えるとその欠点を補うことが可能です。

19世紀、アメリカ人のフレッチャーさんが、咀嚼法は「フレッチャリズム」を開発しました。

彼は40歳で暴飲暴食でメタボになり、慢性病を発症して、白髪になりました。

そのため、いろいろな健康法を試しましたがよくなりませんでした。ある時、町医者によく噛んで食べると健康になると聞いて、実行したそうです。

すると、4ヶ月で体重が23キロも痩せて、病気も治り、心身ともに健康になったのです。

噛むことの効能

食べ物をしっかり噛むことで、食べ物を分解、吸収がスムーズになり、血液中の糖分が増えて、脳の満腹中枢を刺激します。

そのため、適切な食事量で満足感が得られるようになり、食べ過ぎを防げるのです。

食べ過ぎると消化するために胃腸に多くな負担をかけることになります。そして、消化されないものは脂肪として体内に蓄えられていってしまうのです。

また、消化する時にエネルギーの消費が増えるので、身体が疲れます。

よく噛んで食べれば、食事の量が適切となり、十分に栄養が吸収されながらも、胃腸の負担が少なくなり、健康になっていきます。

食事の量が減っても体力が落ちることはありません。むしろ、身体が軽くなり活動的になります。

またよく噛むことで増える唾液には解毒作用があります。例えば、発ガン性のあるものに唾液を混ぜると発ガン性のある物質が消失します。

つまりよく噛むことで、発ガンリスクを減らせるということです。

唾液の毒消しの力は個人差や日によって差があります。体調が良くない時は毒消し力も弱くなります。そういう時には、噛む回数を多くするといいでしょう。

さらに唾液には消化液としての働きもあります。唾液のアミラーゼという酵素は炭水化物を消化します。よく噛まずに唾液が出ないと炭水化物が分解されません。

すると、胃腸に吸収されないので、消火器官での負担が増えて疲労します。

きちんとよく噛んで食べれば、炭水化物が分解され、分解された成分が完全に吸収されます。

食べるタイミングとバランス

・夕食や夜間は胃の中に留まっている時間がなるべく短かいもの(消化のよいもの)を食べる。

・朝から昼は腹持ちのよいタンパク質、脂肪分が豊富に含まれたものを食べる。

・食事量の目安は朝:昼:夜:=3:4:3ぐらいのボリューム、カロリー量で摂る。

脂肪の摂り過ぎに注意

冷え性の人は、血の流れを悪化させがちな脂肪を控えめにして、良質のタンパク質をしっかり摂ることが大事です。

旬のものを食べる

夏野菜は身体を冷やし、冬野菜は身体を温めます。季節外れのハウス野菜ばかりを食べていると、冷えがたまっていきます。

また、たいていの果物は暖かい地方で摂れたものです。そのため、食べると身体が冷えます。

五臓六腑(ごぞうろっぷ)の中でガンにならないのは、陽性の臓器である心臓と小腸だけです。ガンは陰性なので、陽性の臓器には生じません。

つまり陰性の臓器は、陰性のガンに好かれているのです。

もし、ガンを発症したくない人は、生野菜や果物の陰性食品には注意するほうがよいでしょう。

インスタント食品を摂る時の工夫

冷え性の人にとっては、インスタント食品は食べないに越したことはありません。ですが、どうしても食べる時は、ご飯に雑穀米を使ったり、おかずには具として乾物の魚介類、仕上げに香辛料やハーブを加えるなどサイドメニューを追加します。

また、購入した弁当に五目豆や漬物を付けたり、インスタント味噌汁にネギやパセリを刻んで入れたり、揚げ物をハーブでくるんだりして食べる工夫をします。

サイドメニューが増えて、全体の量が多くなってしまったら、ご飯や油物を減らしトータルカロリーを抑えるようにします。